CBDは法律で認められた合法な成分
麻に含まれるTHCとCBDは全く違う成分
すべての大麻植物には少なくとも400以上の化学物質が存在し、その中には100種類のカンナビノイドが含まれています。
その中でもっとも有名なのが、THC-テトラヒドロカンナビノールとCBD-カンナビジオールです。
どちらも同じ大麻草を原料としています
THCは、大麻草の花穂や葉から抽出された成分で、幻覚作用や多幸感をもたらす精神活性作用があり、違法な成分です。
CBDは、産業用大麻の成熟した茎と種から抽出された、非精神活性成分であり合法です。
さらにCBDは、THCの精神作用を打ち消す働きもあります。
ですから同じ大麻草を原料としていても、THCとCBDは全く違う成分なのです。
CBDグミは危険?|麻の有用性と危険性は表裏一体
CBDは法律で認められた合法成分
CBD使用は法律に違反するのでしょうか?
日本の大麻取締法には以下のような条文があります。
(昭和二十三年法律第百二十四号)
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く
このように麻の茎・種子から抽出されたCBD/カンナビジオールは、日本の法律で認められており、決して違法な成分ではありません。
ですからCBDグミも当然、合法であることに間違いはありません。
CBDグミは違法ではない|麻に関係する法律 大麻取締法を知る
WHOも認めたCBDの安全性
CBDは合法であるだけでなく、成分としての安全性もWHOによって認められています。
CBDの安全性は、2017年にWHOが作成した、CBD の効果と安全性についての報告書で確認されています。
資料として『日本臨床カンナビノイド学会』のサイトに WHO が検証したしCBD の詳細な報告書が掲載されていたので、ご紹介します。
世界保健機関(WHO) 薬物依存に関する専門委員会(ECDD) 第39回会議
ジュネーブ 2017年11月6日~10日
カンナビジオール(CBD)事前審査報告書
CANNABIDIOL (CBD)
Pre-Review Report
Agenda Item 5.2
世界保健機関(WHO) 薬物依存に関する専門委員会(ECDD) 第39回会議
ジュネーブ 2017年11月6日~10日
9. 医療への応用、医療目的使用の範囲及び医療使用の疫学
表1 CBDが治療効果を有する可能性のある疾患の概要 Pisantiら(2017)からの引用
CBDグミの効果と効能|いざという時の一粒は御守りにもなる疾患 | 効能 |
アルツハイマー病 | in vitro 及び in vivo のアミロイドβ蛋白(Aβ)惹起性の神経炎症及び神 経変性反応における抗炎症性、抗酸化性、抗アポトーシス性 |
パーキンソン病 | ドーパミン作動性損傷の減衰(in vivo); 神経保護; 精神症状評価の向上 とアジテーション(不穏・興奮)、患者における悪夢と攻撃的行動の減少 |
多発性硬化症 | マウスにおける EAE(実験的自己免疫性脳脊髄炎:Experimental autoimmune encephalomyelitis)改善の徴候、抗炎症性と免疫調節特性 |
ハンチントン病 | トランスジェニックマウス(遺伝子導入マウス)モデルにおける神経保護作 用と抗酸化作用; 患者間に臨床的な有意差はみられなかった |
低酸素虚血性脳障害 | 短期的神経保護作用; 興奮毒性、酸化ストレス、炎症の抑制(in vitro と げっ歯類動物モデル) |
疼痛 | 他の治療法に効果がみられない(薬剤抵抗性のある)神経因性疼痛を患う患 者における鎮痛作用 |
精神障害 | 統合失調症の動物モデルにおける行動変化及びグリア(神経膠)的変化の減 衰; ケタミン誘導性の症状に対する抗精神障害特性 |
不安 | 筋緊張、不穏状態、疲労、集中困難の減少、不安とストレスのげっ歯類動 物モデルにおける社会的相互行為(他の個体との関わり)の向上; 患者にお ける社会不安の減少 |
抑うつ | 抑うつのげっ歯類遺伝モデルにおける抗うつ作用 |
がん | 広範囲に及ぶがんの種類における抗増殖及び抗浸潤活性; オートファジー 介在性がん細胞死の誘発; 化学予防作用 |
吐き気(悪心) | 吐き気(悪心)の抑止とラットにおける条件付きギャッピング(大口開け:吐 き気を意味する行動) |
炎症性疾患 | いくつかの in vitro 及び in vivo モデルにおける抗炎症特性; 炎症性サ イトカイン及び経路の阻害 |
関節リウマチ | 動物モデルにおける TNF-αの抑制 |
感染症 | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する活性 |
炎症性腸疾患とクローン 病 | in vivo 及び ex vivo におけるマクロファージ動員及び TNF-α分泌の抑 制; クローン病患者における疾患活性指数の減少 |
心血管疾患 | in vitro 及び in vivo における抗酸化及び抗炎症特性を通した梗塞サイ ズの減少 |
糖尿病合併症 | 心筋機能不全と繊維化の減衰 |
in vitro 試験管内での実験
in vivo 実験動物などを用いた生体内での実験 ex vivo 生体外で培養細胞組織での実験
6. ヒトにおける有害反応
毒性学
CBD の潜在的な毒性作用は、最近の文献を最新のものにした大規模なレビューが行われた[49] [50]。すべての潜在的な作用が調査されたわけではないが、一般的に、CBD は、比較的低い毒性を持 つことが判明した。下記のことは、in vitro と動物試験からのいくつかの該当する知見である。
・腫瘍細胞系の発達に影響を与えるが、たいての非腫瘍細胞に効果を持っていない。しかしな がら、アポトーシス促進効果がリンパ球に観察された。
・萌芽期の発達に影響を与えない(限定的研究)
・潜在的なホルモン変化のエビデンスは、特定のホルモンと使われた実験方法によって、潜在的な効果があるものや、他の研究では効果がないとして、混在している。
・極めて高い投与量でない限り、それは広範囲の生理学的、生化学的なパラメータに対する効果あるいは動物行動に対する重要な効果を持っていない。(例えば、急性中毒量として150mg/kg 超過、あるいは猿に 90 日間の 30mg/kg超過の経口投与)・免疫機構に対する効果は不明確である;より高い濃度に免疫の抑制のエビデンスがあるが、免疫の刺激作用がより低い濃度で起こるかもしれない。
・CBD がいくつかのシトクロム P450 酵素の阻害を通じて、薬物相互作用と関連づけられる可能性がある。しかし、生理的濃度でこれらの効果が起こるかどうかはまだ明確ではない
(引用ここまで)
以上のように、WHO はCBDに関する有効性と安全性を高く評価しています。
CBDの合法性と安全性は確認されていますが、その病気に対する作用は医学的に証明されたわけではありません。
CBDの有効性は今最も期待され、世界中で研究が続けられていますが、未だ研究途上です。
現時点で、個人が病気の改善のために使用する段階ではありません。
ですからCBDグミも、健康補助食品としてストレスの解消やリラックス、安眠のための手助けとして使用することをおすすめします。
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